日本の車の歴史は遥か平安時代にまで遡る。豪華絢爛に装飾された牛車は、当時の貴族にのみに許された権威の象徴であった。過去に権威の象徴でしかなかった車も時代の流れと共に個人思想が多様化している現代では、車へ求めるものも複雑化しているように思える。
経済力のステータス、単なる移動手段、生活空間、競技性、エコ等様々なニーズに応えるかの如く多種多様な自動車が登場している。
例えば、経済力のシンボルとして、パッと思い浮かぶのはベンツやBMW、ジャガーのような高級車だ。それらを所有していることによって或いは女性を口説き易くなるのかも知れない。そういう時代も確かにあったし、今でもまたそうかも知れない。
単なる移動手段とでしか自動車を捉えない者にとっては、軽自動車やコンパクトカーで十分事足りるであろう。中古車で問題が無いのであれば一カ月分のサラリーマンの給与で購入できるし、インドのタタ車なんてものはその最たる形に思える。
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